1. EV/EBITDAとは: きっかけは友人との会話から
ある春の日、カフェで友人と投資の話をしていたときです。
「PERはわかるけど、EV/EBITDA? なんでアナリストがよく使うの?」と聞かれました。
私自身も最初は同じ疑問を抱いていました。
PERはシンプルだけど、EV/EBITDA? 借金まで含めて“本当の企業の値札”を見せてくれるんです。
この気づきが「コリコリ体験記」の始まりでした。
2. EV/EBITDA?基本をやさしく
では改めて、EV/EBITDA とは?
- EV(Enterprise Value)
株式時価総額に借入金を加え、手元資金を引いたもの。
→ もし会社を丸ごと買うなら、この金額が必要です。 - EBITDA
税金・利息・減価償却を差し引く前の営業利益。
→ “現金創出力”をシンプルに示します。
EV/EBITDA = (Enterprise Value) / (EBITDA)
つまり「会社の価値が年間キャッシュフローの何倍なのか?」を表す指標なんです。
👉 関連リンク: WHAT IS PER(株価収益率): 投資家のための完全ガイド
3. なぜ投資家にとって大切か?
PERは便利ですが、会計上の数字に振り回されやすい。
一方、EV/EBITDAとは? 借金や現金を含めて判断できるので、M&AやIPOでは欠かせないんです。
📌 参考: Damodaran Online「Valuation Multiples」
4. コリコリ体験記:計算例と実在の数字
架空の例
- 時価総額:1兆円
- 借入金:5,000億円
- 現金:2,000億円
- EBITDA:2,000億円
EV = 1兆 + (5,000億 – 2,000億) = 1.3兆円
EV/EBITDA = 1.3兆 ÷ 2,000億 = 6.5倍
実在の例
- Netflix(2023年):EV 約2,300億ドル、EBITDA 約60億ドル → 約38倍
- 大韓航空(2023年):EV 約15兆ウォン、EBITDA 約3兆ウォン → 約5倍
- Samsung Electronics(2023年):EV 約470兆ウォン、EBITDA 約70兆ウォン → 約6.7倍
📌 参考: Bloomberg、Yahoo Finance、KRX
5. 業界別の目安
- 通信:4〜6倍
- 航空・造船:3〜5倍
- 半導体:6〜10倍
- テック:15〜30倍
つまり「EV/EBITDAとは?」の答えは業界ごとに変わる、というのがポイントです。
6. 投資家がどう使うのか|コリコリアイデア
- M&Aの価格基準:ファンドは6〜8倍を基準に交渉することが多い
- 同業比較:倍率の違いで割安か割高かが見えてくる
- 投資タイミング:金利の変動で倍率が敏感に動く
📌 参考: Bloomberg Industry Multiples Report 2023
7. メリットとデメリット
メリット
- 借金を含める → よりリアルな評価
- 会計処理の影響を受けにくい
- 世界中で共通の基準
デメリット
- EBITDAはフリーキャッシュフローそのものではない
- 純負債の定義次第で結果が変わる
- 業界ごとに目安が違うため横比較は危険
8. コリコリ体験記:歴史が示した変動
- 2008年リーマン危機 → 航空は3倍を割り込む
- 2020年コロナ禍 → 航空・ホテルは崩落、テックは過去最高に
- 2022〜23年 高金利期 → 倍率が縮小、PER以上に敏感
9. まとめ
PERはシンプル。PBRは資産視点。
そして、EV/EBITDA? → バランスよく企業体力を示す「共通言語」なんです。
これが「コリコリシリーズ」で伝えたかった一番のポイントです。
International Monetary Fund | IMF
10. Q&A
Q1. EV/EBITDAが低ければ必ず割安ですか?
→ 必ずしもそうではありません。借金や業界の状況を考慮する必要があります。
Q2. PERを無視してEV/EBITDAだけ見ればいいですか?
→ いいえ。PERとEV/EBITDAは補完関係です。両方を使い分けるのがベストです。
Q3. 適正な倍率はどのくらいですか?
→ 通信・航空は4〜6倍、半導体は6〜10倍、テックは15〜30倍が目安です。
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